わけぎ

ねぎの中でもやわらかく、マイルドな風味が持ち味

ねぎによく似た見た目をしているわけぎは、ねぎと玉ねぎ(エシャロット)の雑種です。根元の部分が少し丸く膨らみがある形(球根)をしており、分球して増えるので種ができないのが特徴です。株分かれして発芽することから「分葱(わけぎ)」の名がついたとされています。ねぎのような刺激臭や辛みは少なく甘みがあり、葉も球根部分も食べることができます。


おいしい見分け方

葉が青々としていてみずみずしいものを選びましょう。
葉先までピンと張っていて太すぎず細すぎず、鉛筆くらいの太さのものを選ぶと良いでしょう。

鮮度を保つ保存方法

乾燥に弱いため、新聞紙に包み、ビニール袋に入れて涼しい冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存します。
冷凍する場合は、調理しやすい長さにカットして小分けし、冷凍庫で1か月くらい保存できます。

お料理ひとくちメモ

春の食卓に欠かせないわけぎは、根っこが生えているお尻の部分から約1cmほどを切り落とせば、全ての部分を食べられます。
マイルドな香りは薬味以外に、和え物や炒め物などさまざまな料理に使えます。
まずは、わけぎのおいしさを堪能できる定番料理でお試しを!塩分が控えめなので、減塩中の方にもおすすめです。
さっとゆでたわけぎを酢味噌で和える「ぬた」は、わけぎのうまみを生かした代表的な料理です。好みで練りからしやレモンの絞り汁を加えてもおいしく味わえます。また、あさりやホタルイカと合わせれば、春にふさわしい一品に。
ねぎ特有の辛みや刺激臭が苦手な人は、ゆでる、炒める、焼くなど一度火を入れると、より甘みを感じて食べやすくなります。
たっぷりのわけぎとせん切りにしたじゃがいもに、かつお節で香りとうまみを加えた和風のオープンオムレツはボリューム感もあっていつもと違う味、風味、食感を楽しめます。
他には、長めに切ったわけぎと細切りした鶏肉を組み合わせたかき揚げや、もやしとわけぎで簡単にできるナムルはお弁当の隙間埋めに便利です。
一度に使い切りたいときは、キャベツやねぎ代わりにお好み焼きやチヂミに使うと消費できますよ。

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