フキ

春告げ野菜

シャキッとした食感とほろ苦さが特徴で、おいしくいただくためには丁寧な下処理が必要です。
水分がほとんどですが、カリウムやカルシウムなどのミネラル類、食物繊維が豊富です。
穴のあいたフキは「未来が見える」、「見通しが良い」とされ、縁起物としても食べられています。


おいしい見分け方

葉の緑色が鮮やかでみずみずしいものを選びましょう。
葉柄(茎)の部分が太くなりすぎず、なるべく空洞がないものの方がやわらかく食べやすい食感です。
根元と葉に近い方の太さが極端に違わないもの、葉柄にハリがあるものを選びましょう。

鮮度を保つ保存方法

鮮度がとても重要です。購入したらすぐに下処理し、水に浸して冷蔵庫で保存します。こまめに水をかえれば1週間程度保存できます。
どうしても生の状態で保存した場合は、葉と葉柄の部分を切り離し、下処理する鍋の大きさに切りそろえてラップに包み、冷蔵庫で保存します。できるだけ早く下処理するようにしましょう。

お料理ひとくちメモ

フキノトウが育ったものがフキで、数少ない日本原産の山菜です。現在流通しているフキのほとんどが、愛知県の伝統野菜「愛知早生フキ」です。
名前の由来は、冬に黄色い花を咲かせることから冬黄「ふき」となったと言われています。
収穫してから時間が経つにつれてあくが強くなるため、購入したらすぐにあく抜きの下処理をします。
フキを鍋の大きさに合わせて切りそろえ、ひとつかみの粗塩で板ずりします。
大きな鍋にたっぷり湯を沸かし、塩がついたまま鍋に入れて約3分きれいな緑色になるまで茹でます。
茹であがったらすぐに冷水にさらして一気に冷まし、一本ずつ根元の方から繊維に沿って皮をむきます。
むき終えたらさらにあくを抜くために一晩水につけて、冷蔵庫で保存します。
煮物やつくだ煮、炒め物などどんな調理法にもなじみがよいです。食卓に「春告げ野菜」を入れてみてはいかがでしょうか。

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