ししとう

ほろ苦さが癖になる唐辛子

ナス科トウガラシ属に分類される甘唐辛子の一種。本来は辛味がなく、ほろ苦い風味が特徴ですが、まれに辛いししとうが含まれていることがあります。栽培中の環境条件によってストレスがかかると、辛くなると言われています。
中に小さな種がありますが、そのまま食べられるので、丸ごと焼いたり、揚げたり手軽に調理できます。


おいしい見分け方

皮が鮮やかな緑色で、張りとつやのあるものが新鮮です。
ヘタはピンと伸びて、軸の切り口がみずみずしいものを選びましょう。
大きすぎるものは育ち過ぎで味が落ちていることもあるため、適度な大きさのものを選びましょう。

鮮度を保つ保存方法

乾燥と低温に弱いので、新鮮なうちにキッチンペーパーに包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
日数が経つと風味が落ち、種が黒くなるので4~5日を目安に早めに使い切りましょう。

お料理ひとくちメモ

付け合わせとして脇役に使われることが多いですが、ヘタを落とすだけで食べられる手軽さや鮮やかなグリーンの色合いは、さまざまな料理に彩りを添えてくれます。
加熱する際は、切り込みを入れることで破裂を防ぎ、火の通りも早くなるので必ず下処理として行いましょう。
色と香りを生かすため、加熱は短めにするとよいです。
さっと炒めて小鉢に盛り、かつお節としょうゆをかけて和え物に。また揚げ浸しや焼き浸しの具としてもお勧めです。
夏野菜と一緒に添えると見た目も美しく仕上がります。
油との相性がよいので、ごま油とにんにくで香りをつけたところに、薄切りの豚肉とししとうを加えてさっと炒めたら夏のビールのお供にぴったり。
どんな食材とも喧嘩しないので、いつもの料理に加えてみると、見た目の変化も感じられる楽しい素材です。

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